フェーズを理解することで相場の動きが見えてくるので、3つのフェーズを覚えていきましょう。
なぜ相場が変動するのか
買い注文と売り注文の不均衡によって変動が起こります。
売り注文よりも買い注文が多ければ価格は上がります。
売り注文が買い注文よりも多い場合、価格は下がります。
買い注文、売り注文は絶えず入っているので、常に相場が変動する状態となっています。
出来高(ボリューム)
特定の期間内の取引量のことを言います。
出来高は、FXでの通貨の取引だけでなく、株式などの金融商品の取引で注文の量を測る指標です。
市場の活気や注目度を示し、取引の信頼性や流動性を評価する役割があります。
「ボリューム」というインジケーターがあり、それを使えば確認することができます。
勢い(ボラティリティ)
価格の勢いや推進力のことです。
「ボラティリティが高い」と言った場合、急速に上昇または下降している状態を示し、トレンドが強いことを示しています。
日本の午前中~お昼頃までは買い注文・売り注文が少ない傾向にあり、出来高は小さく、ボラティリティも低くなりやすいです。
日本時間の夕方~夜中にかけてはロンドン市場、ニューヨーク市場が入ってくるので、買い注文・売り注文が増え、出来高が大きくなり、ボラティリティも高くなりやすいです。
市場の休場について
基本的に市場は日本時間でいう月曜日の朝~土曜日の早朝まで開いていますが、休場することもあります。
日本だと祝日がそれに当たります。
ニューヨーク市場が休場の場合は、夜の注文が少なく、出来高も小さくなりやすいです。
ボラティリティも低くなりやすいのですが、一方的にどちらかの方向に動くこともあるので注意が必要です。
相場の3つの動き
レンジ
レンジとは、ある一定の価格帯の範囲で値動きが収束し、上下に振れる状態です。
買い注文と売り注文が均衡し、どちらに動くかの材料がなく、明確な方向性を見いだせません。
高値と安値が限定され、その範囲を大きく超えて動くことが少ないです。
エクスパンション
「拡大」や「膨張」と意味で、価格が大きく変動して価格幅が拡大していく状況です。
レンジの中で動いて価格が上方向または下方向に大きく動き始めます。
この後、一定方向に価格が進むトレンドへと移る可能性があります。
トレンド
価格が一定方向へ持続的に動き続ける状態です。
価格が上方向に上昇し続けるトレンドを上昇トレンド、下方向に下降し続けるトレンドを下降トレンドと言います。
トレンドの重要性
トレンドの方向に沿ってトレードをすることで、比較的利益を出しやすくなります。
トレンドの方向に沿ってトレードをすることを順張りトレードと言います。
トレンドの方向とは逆方向のトレードをすることを逆張りと言います。