投資信託の基本知識や用語を説明!これから始めよう!

「全部が銀行預金なら、投資信託でもした方がいいと思いますね~」

以前に保険会社の人に言われたことがあります。
投資はリスクがあるし不安…と思っていた時期もありましたが、勉強をするうちに「早く始めなきゃ!」と焦りに変わっていました。今回は投資信託の初心者の人に向けて基本知識や用語を説明します。投資信託を始めるきっかけになったり、少しでも知識が増えたりしてくれたらなと思います。

 

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投資信託とは

お金を預けてプロに運用してもらうという金融商品です。どのような株や債券に投資するか、どのような運用をするかは、お金を預けた投資信託の方針によります。その投資信託の値段が預けた時よりも上がれば利益が出ます。反対に、下がれば損失となります。

投資信託は儲かるの?
投資信託の基準価額(お値段)は上下するのでリスクがあります。儲かる場合もあれば損をする場合もあります。
投資信託は「たくさんの種類の株式や債券が1パッケージになったもの」です。運用のプロが色んなところに分散して投資を行うので、ボン!と設けることは期待できません。逆に一気に損をすることも考えにくいです。
知識が必要?
「プロに運用を任せるので知識はいりません!」と言いたいところですが、最低限の知識は必要だと思ってます。
投資信託には2,000を超える銘柄があり、どの銘柄を選ぶかはあなた次第だからです。
銀行へ行けば「おすすめ」の銘柄を紹介してくれます。しかし、それは銀行にとっての「おすすめ」であり、あなたにとって「良いものか」は別です。知識がなければそれが見分けられません。
銀行へ投資信託の相談に行き「この銘柄は購入手数料1%、信託報酬(年間手数料)1%と、かなり低コストになっています」と説明を受けたらどうでしょう? 「1%」は本当に低コストなのでしょうか? 実際には、購入手数料はゼロのものがたくさんありますし、信託報酬1%は高い部類です。知識があれば購入を回避できます。説明した担当者も嘘を言っているわけではありません。購入手数料や信託報酬はもっと高い銘柄もあります。それらから見ると「かなり低コスト」だと言えるのです。
信託報酬1%でも、分かって買っているのであれば何の問題もありません。
私も信託報酬0.8%と高めの銘柄を買っています。今後、それが伸びるという希望を持っているからです。
なぜ投資信託が注目されているの?
バブル期(1990年頃)では、定期預金に預けていれば年間5~6%の金利があったそうです。その頃は銀行に預けていればお金が増えたので、一般人が投資をする必要がありませんでした。
現在(2021年2月)定期預金の金利はメガバンクで0.002%(100万円預けて年間20円)です。銀行に預けても増えないので、「将来のためにお金を備えたい」「年金では老後が不安だ」という人は自分で投資が必要となりました。
投資の中でも、知識がそれほど必要ではなく、比較的リスクが抑えられ、長期投資で資産形成に向いている投資信託が注目されています。

投資信託のメリット・デメリット

・簡単に分散投資ができる(リスクを抑えられる)
・少額から始められる
・商品が豊富にある
・知識があまり求められない
・基本的にほったらかしで良い
・毎月、積立投資ができる
・元本割れのリスクあり
・手数料がかかる
・商品が豊富なので、高い手数料のものを購入してしまう恐れがある

リスクとリターン

資産運用には必ずリスク・リターンがあります。

ここでいうリスクは「危険」という意味ではなく、「不確実さ」という意味です。

得られる金額と失う金額の「ぶれ幅」を指します。

幅が狭いとローリスク・ローリターン
幅が広いとハイリスク・ハイリターンとなります。

残念ながら、ローリスク・ハイリターンは存在しません。
投資信託はミドルリスク・ミドルリターンと言われます。しかし、その中でも分散投資をしているので、リスクは低い方だと思います。

 

 

手数料(コスト)

投資信託と買うと手数料がかかります。購入手数料、信託財産留保額(売却手数料)、信託報酬(年間手数料)の3つが主なコストです。
購入手数料や信託財産留保額はゼロのものがたくさんあります。しかし、信託報酬は避けて通ることはできません。

投資信託をする上で手数料の考え方はとても大切です。将来の金額に大きく影響します。

 

 

 

積立NISA

最近、特に話題になっているものです。積立NISAで運用をすると利益分が非課税になるというメリットがあります。例えば、100万円儲けると全てあなたの元に入ってきます。通常は、100万円儲けると約80万円しかあなたの元に入ってきません。

積立NISAは毎月一定額を投資します。投資できるのは金融庁が厳選した投資信託のみですので、少し安心です。運用できる金額や年数の縛りはありますが、最大限に活用すべきです。

 

iDeCo

自分で将来の年金を用意しようという制度で、こちらも話題となっています。NISAと同じように利益分が非課税になります。ただし、60歳までは引き出せないというデメリットがあります。毎月いくら積み立てるかを考えなくてはなりませんが、こちらも活用するべきだと思います。

私の場合は会社が毎月1万円を積み立ててくれています。
希望者はさらに給料の一部をiDeCoに入れることができます。

 

分配金

投資信託の中には毎月(または年数回)分配金を出すものがあります。「毎月お金がもらえるなら良いじゃないか」と思うかもしれません。しかし、分配金を出すと投資信託の基準価額は下がります。「20年ぐらいかけて雪だるま式に資産を増やしていこう!」という人には向きません。複利効果が得られず、お金が大きくなりにくいのです。分配金がある投資信託を考えている人はメリットとデメリットをしっかり考えましょう。

 

どこで買うのが良い?

投資信託は基本的に証券会社窓口、ネット証券、銀行で買うことができます。どこで買えばよいのか。私はネット証券をおすすめします。理由は一般的に手数料が安く、選べる銘柄が多いからです。実際、私は楽天証券を利用しています。上記の理由+楽天経済圏で生活しているのでポイントがお得だからです。さらに、そのポイントを使って投資信託を買っています。どこで買うにもメリット、デメリットがあります。自分に合った場所で運用をしましょう。

 

 

投資信託の種類

たくさんの種類があり、色んな区別の仕方があります。
どんな種類があるのか、ざっくり説明します。

投資する地域

日本、アメリカなど、1つの国を対象にして投資を行うパターンや
全世界・先進国・新興国といった複数の国を一括りにして投資を行うものもあります。

 

投資する資産

株式、債券、不動産、金や原油など様々な投資対象があります。
これらを組み合わせている投資信託もあります。

運用方法

インデックス型とアクティブ型があります。

インデックス型は目標とするベンチマーク(市場平均のこと。日本で言う日経平均株価やTOPIX)と同じ値動きになるように調整された運用方法です。平均点狙いの運用なので、ガツン!と設けることはできません。信託報酬(年間手数料)は安い傾向にあります。

アクティブ運用は平均点を超える成果を目指す運用方法です。実際に平均点を超えているかは別問題ということに注意が必要です。インデックス型と比べると一般的に信託報酬(年間手数料)が高い傾向にあります。

 

どのような買い方が良いのか

初期の購入金額はいくらが妥当なのか、ちょっとずつ買った方が良いのか、ドカンと一気に買った方が良いのか。正解はありません。ただ、買い方によっては注意が必要です。極端ですが、「最初から全財産つぎ込む!」のは危険だと思います。いくつか買い方の例を紹介します。

余裕を持って投資をする

自分の資産のうち、何円(何%)を投資して良いかを考えましょう。私の場合、当面の間は普通預金50%・投資50%を目指します。余裕を持って運用しないと、急な出費があったときに投資信託を売却することになってしまいます。

最低でも半年~1年間の生活費は残しておきましょう。

 

初期投資額

いくらからでも構いません。100円から投資ができるので、100円だけ買って様子を見るのも良いです。
積立NISAの限度額が毎月33,333円(年40万÷12か月)なので、それに合わせても良いと思います。

私の場合は、毎月5万円で始めました。
(5万円までならクレジットカードで楽天ポイントがもらえるからです)

積立投資をする

ドルコスト平均法とも言います。毎月一定額で同じ銘柄を買い続けることです。定額なので、銘柄の価額が高いときは少なく買うことになりますが、安いときはたくさん買うことができます。この方法により、長期で見ると平均的な価額で買うことができます。株価の上下に法則性がありませんので、良いタイミングで買うことは難しいです。この方法は長期投資向けの購入方法です。私はこの投資方法が正解に近いと思っています。

 

一気に買うのは良いのか

景気の「底」が分かれば大きく利益を得られるので良い方法なのですが、今が景気の底かどうかは誰にも分かりません。ニュースやネット記事も参考にすることはできますが、絶対的に信用することはできません。「これから上がる!」と思ってドン!と買っても、そこから下がる可能性もあります。まとまった資金がある人ほど注意が必要です。

 

運用のコツ

運用をしていくうえで、あった方が良い知識がお伝えします。

 

景気は循環する

過去の市場の推移をみると、バブルで高騰したりショックで急落したとしても、やがては平均的なリターンに収れんしていっています。景気には波があり、大きく上がったところを「景気の山」、大きく下がったところを「景気の谷」と言います。この山と谷を繰り返しているため、景気は循環していると言えます。

 

ランダムウォーク理論

今わかっている情報はすでに株価に反映されており、今わかっていない未来のニュースで株価は動きます。未来のニュースに法則性はなく、誰にも分かりません。だから株価はランダムに動きます。というのがランダムウォーク理論です。結論、未来の値動きは誰にも分からないということです。

 

大多数と同じ行動をしない

人は時に気持ちが不安定になることがあります。

基準価額がどんどん上昇しているときは「もっと上がるんじゃないか!」と思って買いたくなります。高いときに買ってしまうのです。
そして、やがては基準価額は下がります。
下がると「もっと下がるんじゃないか!」と思って売却してしまいます。安いときに売ってしまうのです。

利益を上げるためには「安く買って高く売る」のが原則です。
なのに反対のことをしてしまうと、いつまで経っても儲かりません。

そこで便利なのが積立投資です。
気持ちに左右されず、上がっても下がっても一定額で買い続けるのです。

 

最後に

これから、日本はもっと悪い状態になると思っています。

  • 年金支給額の減額
  • 増税
  • 公的補助の縮小

私はこんな時代の流れに負けないように、自分や家族のために資産を築き上げていきたいと考えています。

老後2,000万円問題がありましたが、
毎月5万円を20年間積み立て、年4%で運用すると2,000万円を超えることができます(税金を引いたとしてもです)。
それは現実的に可能な数字です。

この時代を乗り切るために、将来お金に困ることのないように、自分のお金のことを考えて運用してきましょう!

 

以下、用語解説を追加してきます。

基準価額

投資信託のお値段のこと
新しく投資信託が開設されたときは10,000円からスタートする

値段が高いからと言って良い投資信託とは限りません。

景気が良いときに開設された投資信託は徐々に基準価額が下がるでしょうし、景気が悪いときに開設されれば徐々に上がっていくでしょう。購入時の価額よりも、その後どうなるかが重要です。

 

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