手数料が高いアクティブ型の投資信託は必要なのか

投資信託にはインデックス型とアクティブ型があります。

インデックス型は日経平均株価やTOPIXなどの市場平均と同じ値動きになるように設計された投資信託です。一方アクティブ型は「その指数とやらを超えてやろうじゃないか!!」という投資信託です。プロのファンドマネージャーが状況に応じて投資する株式を選定します。指数を超える場合もあり、超えられない場合もあります。

 

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アクティブ型のイメージ

「手数料が高いわりに運用成績がインデックス型より劣っている

こんな悪いイメージがあるのではないでしょうか?

また、銀行や証券会社のセールスマンが
「インデックス型よりも、高いリターンが期待できますよ!」
と売りつけてくるイメージもあります。

これだけ聞くと、アクティブ型の存在価値はないのでは?と思うかもしれません。

 

アクティブ型の特徴

運用方法

  • バリュー投資
    株価が割安な状態にある株を選んで投資する
  • グロース投資
    成長が期待できる株を選んで投資する
  • トップダウン・アプローチ
    業種、国、地域別に組み入れ比率を考え、その比率の中で銘柄を選んで投資する
  • ボトムアップ・アプローチ
    個別に企業を分析し、魅力のある株を選んで投資する

このような方法により、株価指数を超えようと頑張ってもらっています。

 

手数料が高めに設定されている

分析に労力がかかりますので、インデックス型よりも年間の手数料(信託報酬)が高く設定されています。手数料の平均は約1.5%です。私は手数料が0.1%~0.2%のインデックス型の投資信託を選んでいるので、比べるとかなり高いですね。

※手数料にはかなり幅があります。必ず購入前にチェックしましょう。

 

手数料の基本知識を得たい方はコチラ

 

アクティブ型への投資はアリ?

私は基本的に「ナシ」と考えています。理由は

  • 手数料が高い
  • ギャンブル要素が強い(リスクが高い)
  • インデックス型の「平均点」が優秀

高いリターンは魅力的ですが、リスクが高まることが懸念されます。

インデックス型は非常に優秀です。世界には優秀な投資家がたくさんいます。日経平均株価などの市場平均はその投資家たちの頭脳によってはじき出された分析結果、英知の結晶です。これを長期で勝ち続けることは非常に難しいのです。

 

短期ではアリかもしれません

「長期」で勝ち続けるのは難しいとお伝えしました。では短期(1年未満)ではどうでしょうか?

平均すると3割ほどのアクティブ型の投資信託がインデックス型に勝利していると言われています。

例として、楽天証券のアクティブ型の投資信託「ひふみプラス」の1年の推移です。期中では平均より大きく上回っています。
※ひふみプラスは1割ほど外国株式があります。

(出典:楽天証券HP)

 

続いてインデックス型の「MAXIS Slim 国内株式(日経平均)」です。ほぼ平均で、最後は平均を上回る形です。

(出典:楽天証券HP)

1年だけのデータを見ると、期中であればインデックス型のパフォーマンスを上回っていたことになります。

短期での投資ならアリかもしません。でも、ギャンブル要素は強いと思います。

 

アクティブ型に投資する時の注意点

運用の設定をして、それを守ることが大事です。

  • いつ投資をするのか
  • いくら投資をするのか
  • いつまで投資をするのか

期間の設定を決めて、絶対に守ってください。「期限になったけど、もうちょっと上がるんじゃないか」と思ってもです。投資信託を売却した後、基準価額が上がったら後悔するかもしれません。「続けていたら損失が出る可能性もあった。これで良かったじゃないか」と思うことが大切です。

 

まとめ

アクティブ型の投資信託をまとめると

  • インデックス型より劣るイメージがある
  • 労力がかかるので、手数料が高い
  • ギャンブル要素が強いが、短期の投資ならアリかもしれない

基本はインデックス型への投資で、一部でアクティブ型への投資をするスタイルもあります。

投資は自己責任です。自分にあった組み合わせを考えて投資しましょう。

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